Claude Code開発者 Boris Cherny 本人の使い方【具体例つき】

Boris Cherny(ボリス・チェルニー) — Anthropic のエンジニアで、Claude Code(Claude CLI)そのものの作者。『Programming TypeScript』(O'Reilly) の著者でもあります。ツールを「作った本人」がどう使っているかは、最も信頼できる手本のひとつです。

Boris Cherny 氏の流儀は一言でいえば「設定は普通、運用は並列」。個々のセッションは飾らず、その代わりに多数の Claude を同時に走らせて成果を稼ぎます。本記事では具体例とともに、開発者本人の使い方を見ていきます。

本記事は、Boris Cherny 氏のインタビュー記事や、氏の公開投稿をまとめた情報源を当社が調査したものです。出典には本人の直接発言(一次情報)とメディアによる報道(二次情報)、有志がまとめたコミュニティサイトが含まれ、本文では可能な範囲で区別しています。引用の正確な文言は元記事でご確認ください。

1. 設定は「驚くほど普通(surprisingly vanilla)」

意外なことに、開発者本人の設定は凝っていません。氏は自らの構成を「surprisingly vanilla(驚くほど普通)」と表現します。Claude Code は標準のままでよく機能する、というメッセージでもあります。凝った設定で差をつけるのではなく、後述する「並列」と「検証」と「記憶」で勝負するのが氏のスタイルです。

2. 複数の Claude を並列で走らせる

氏の最大の特徴が並列実行です。当初は同じリポジトリの複数チェックアウトを、番号を振ったターミナルタブで5つほど同時に動かし、システム通知でどのセッションが入力待ちかを把握していました。そして新しいモデルが登場すると、運用は git worktree へと進化します。氏自身の X(旧Twitter)投稿より:

Spin up 3–5 git worktrees at once, each running its own Claude session in parallel. It's the single biggest productivity unlock, and the top tip from the team. Personally, I use multiple git checkouts, but most of the Claude Code team prefers worktrees.

— Boris Cherny 氏の X 投稿(一次情報/文言は要確認)
# 3〜5個の worktree を立て、それぞれで別々の Claude を並列実行する
git worktree add ../feat-auth   feature/auth
git worktree add ../feat-search feature/search
# 各ディレクトリでそれぞれ claude を起動 → 並列で作業

本人は「個人的には複数チェックアウト派、チームの多くは worktree 派」と述べており、並列にすること自体が最大の生産性向上だと位置づけています。近年は「1つだけ動かすことは稀。数個〜数十、数百、数千」とも語られています(二次情報)。

3. ミスは CLAUDE.md に刻む

氏のチーム習慣として最も有名なのがこれです。複数の情報源で一致して引用される、本人の言葉とされるフレーズ:

Anytime we see Claude do something incorrectly we add it to the CLAUDE.md, so Claude knows not to do it next time.

— Boris Cherny(複数ソースで一致/直接発言とされる)

つまり「Claude が間違ったことをするたび、それを CLAUDE.md に追記し、次回は繰り返さないようにする」。その場の修正で終わらせず、恒久的な記憶(institutional memory)に変えるわけです。近年はこれを CLAUDE.md だけでなく「スキル」に書き込む形にも発展しているとされます(二次情報)。

4. 1日1回以上やる作業はスラッシュコマンドに

繰り返す作業はカスタムスラッシュコマンドにします。最もよく挙がる例が /commit-push-pr(コミット→プッシュ→PR 作成を1コマンドで)。これを1日に何度も使うといいます。スラッシュコマンドはインラインで Bash を埋め込み、git status などをあらかじめ計算させることもできます。

# .claude/commands/commit-push-pr.md に定義 → /commit-push-pr で呼び出し
# 「コミットして、プッシュして、PR を開く」を 1 アクションに集約

5. プランモード → 自動受け入れ、そして「自動モード」へ

氏のワークフローには明確な変遷があります。かつてはプランモードで計画を練ってから自動受け入れに切り替えるのが定石でした。本人の言葉とされる引用:

If my goal is to write a Pull Request, I will use Plan mode, and go back and forth with Claude until I like its plan. From there, I switch into auto-accept edits mode and Claude can usually 1-shot it. A good plan is really important!

— Boris Cherny(メディア報道による直接引用)

しかし新しいモデル(4.6 以降)では、明示的な計画があまり要らなくなったためプランモードを使わず「自動モード」を既定にするようになったとされます。「もう使っていない。自動モードを使う。モデルがそれを必要としないから」という趣旨の発言が伝えられています(コミュニティサイト由来・要確認)。

6. 最重要は「検証手段を与えること」

そして氏が「最も重要なヒント」と呼ぶのがこれです。

Give Claude a way to verify its work. If Claude has that feedback loop, it will 2-3x the quality of the final result.

— Boris Cherny(複数ソースで一致)

「Claude に自分の成果を検証する手段を与えよ。そのフィードバックループがあれば、最終成果の品質は2〜3倍になる」。さらに近年は、検証を「ユニットテスト・lint・型チェック」に留めず、より鋭く「エージェントはそれを実際に動かせるか?(Can the agent run the thing?)」と問うべきだと語っています(二次情報)。

当社の視点: 「作者本人が surprisingly vanilla」という事実は示唆に富みます。差を生むのは派手な設定ではなく、①並列化 ②ミスの記憶化(CLAUDE.md)③検証ループという運用の型です。これらはツール固有のテクニックというより、チーム開発の普遍的な良習慣であり、ハシトシステムが重視する「再現可能な開発プロセス」と一致します。
出典についての注記: 氏の発言は X やインタビューが一次情報ですが、一部は有志がまとめたコミュニティサイトを経由しています。特に「セッションのテレポート」「番号付きタブの正確な個数」などの細部は出典により表現が揺れます。引用を厳密に扱う場合は、本人の一次投稿の確認をおすすめします。

参考元記事

  1. Grant Harvey / The Neuron「Claude Code's Creators Explain Agent Loops & How They Code」(2026年6月9日/二次情報・インタビュー) — https://www.theneuron.ai/explainer-articles/claude-code-creators-boris-cherny-and-cat-wu-explain-how-to-use-agent-loops/
  2. 「How Boris Uses Claude Code」(Boris Cherny 氏の公開投稿のコミュニティ集約・二次情報) — https://howborisusesclaudecode.com/
  3. MindWired AI「Claude Code Creator Workflow: Boris Cherny」(2026年4月14日/二次情報・直接引用を含む) — https://mindwiredai.com/2026/04/14/claude-code-creator-workflow-boris-cherny/
  4. Boris Cherny 氏の X(@bcherny)投稿(一次情報・各文言は live で要確認) — https://x.com/bcherny

よくある質問(FAQ)

Claude Code 開発者 Boris Cherny 自身の設定はどのようなものですか?

意外にも本人は自らの構成を「surprisingly vanilla(驚くほど普通)」と表現しており、凝った設定はしていません。Claude Code は標準のままでよく機能するというメッセージでもあり、差をつけるのは設定ではなく「並列実行」「ミスの記憶化」「検証ループ」という運用の型だとしています。

Boris Cherny はなぜミスを CLAUDE.md に追記するのですか?

Claude が何か間違ったことをするたびに、それを CLAUDE.md に追記し次回は繰り返さないようにするためです。その場限りの修正で終わらせず、恒久的な記憶(institutional memory)に変えることで、同じミスの再発を仕組みで防ぐ狙いがあります。

Boris Cherny が「最も重要」と呼ぶヒントは何ですか?

「Claude に自分の成果を検証する手段を与えよ」という点です。そのフィードバックループがあれば最終成果の品質は2〜3倍になると述べ、近年は単体テストや lint・型チェックに留めず「エージェントはそれを実際に動かせるか?」と問うべきだと語っています。

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